エアコン暖房の風量と省エネ

エアコン暖房の時、風量を弱にした方が省エネになると思っていませんか? 実は逆なのです。その仕組みはこうです。

 エアコン暖房の風量と省エネ

エアコンにはコンプレッサが使われています。エアコン室内機の風量を強にするとコンプレッサの出口ガス温度や圧力は下がり、風量を弱にするとコンプレッサの出口ガス温度や圧力は上がるのです。そして、コンプレッサの電気消費量は、出口圧力や入口圧力が高いほど多くなるのです。特に出口圧力の上昇は敏感に消費電力の増加につながります。

暖房時のエアコン風量は強の方が省エネになることはわかりましたが、寒い風が出てくるのでは不快なので、快適さと省エネ性をうまく使い分けるのがコツです。風量オートの設定は快適さと省エネのバランスを考えた設定だと思うので、とりあえずこの設定で使うのも良いと思います。

では冷房の時はどうか。やはり室内機の風量は強の方が省エネになるのですが、その仕組みはちょっと複雑です。またの機会にお話ししましょう。

ねじの締め付けトルクグラフ

ねじの締め付けトルク

機械には組み立てのためにねじが付き物です。ねじの呼び径と標準締め付けトルクの表は資料に出ていますが、そこに一定の関係があるのかどうか調べてみました。そうすると、両対数グラフに表わすときれいな直線に乗っていることがわかりました。わずかな凸凹はありますが、グラフに表示した関係式で表せます。xは呼び径で、yは締め付けトルクです。参考にしてください。