エアコン暖房の時、風量を弱にした方が省エネになると思っていませんか? 実は逆なのです。その仕組みはこうです。
エアコンにはコンプレッサが使われています。エアコン室内機の風量を強にするとコンプレッサの出口ガス温度や圧力は下がり、風量を弱にするとコンプレッサの出口ガス温度や圧力は上がるのです。そして、コンプレッサの電気消費量は、出口圧力や入口圧力が高いほど多くなるのです。特に出口圧力の上昇は敏感に消費電力の増加につながります。
暖房時のエアコン風量は強の方が省エネになることはわかりましたが、寒い風が出てくるのでは不快なので、快適さと省エネ性をうまく使い分けるのがコツです。風量オートの設定は快適さと省エネのバランスを考えた設定だと思うので、とりあえずこの設定で使うのも良いと思います。
では冷房の時はどうか。やはり室内機の風量は強の方が省エネになるのですが、その仕組みはちょっと複雑です。またの機会にお話ししましょう。